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0.1mm足りない

引越しで気づいた自分にとって必要な物たち

引っ越しをした。

 

費用を抑えるため、知人の力を借り業者を頼まずに荷物を運んだ。そのため、不要なものを処分し、最低限ぎりぎり生活できるものだけを持ち込んだ。必要なものは、暮らしながら揃えればいいかと思った。もともと物が少ないので比較的楽にできた。

 

「これは最悪なくても生活できるなー」と思って最初のうちなかったものの中で、比較的大型でやはり自分にとってなくてはならなかったものを備忘録がてら書いておく。

 

・カーテン

ホームセンターで買おうとしたら、微妙な柄のものしかなく、レースの遮像カーテンだけあればとりあえず大丈夫か……。と思っていた。実際、着替える時に気を付けたりすればまあ生活はできたし、室内が明るくても暗くても遮像するタイプなのでそういう面では問題なかった。問題なのは、精神的な部分。厚手のカーテン、完全に外の光と景色を遮断するものがあるとないとでは、夜間の気持ちの休まり方が全然違った。自分と外の世界とを気持ちの面で遮断する役割があるんだなとわかった。

 

・テーブル・椅子

床でご飯食べてました(小声)机と椅子が届いてからの感動。ご飯を机に置いて食べられる。背筋を伸ばしてご飯を食べられる。書いたり読んだりPCしたりできる。失ってはじめて気づくありがたみランキング上位3位に入る。

 

・テレビ

見たい番組が特にあるわけでもないし、配線ごちゃごちゃするしいらないかなと思っていた。ネット環境もあるし。知人に譲るつもりでいた。ところが、住んでいるところの壁が若干薄くお隣さんの音が気になったり、いかんせん寂しさが増強されたりで設置することにした。思えば私は小さい頃からテレビが常についていないと落ち着かないタイプ(両親の影響がかなり大きい)なので、見なくてもなんとなくテレビがついている環境が自分にとって必要なのだとわかった。あるとないとでは精神的な安定感がこんなにも違うのか……と愕然とした。ラジオや動画を流すのではなく、テレビのあの感じが必要で……。

 

・洗濯機

昭和三種の神器のありがたみを令和の今実感するとは。コインランドリーにいちいち出ていくほどの量もなく(持っている服の数も少ないのでためて一気に洗いに行くという感じではなかった)届くまで手洗いしていた。汚れの多いものはないので洗うのはまあ何とかなるのだが、とにかく「脱水」の過程、ひとつひとつ絞るのが一苦労だった。ちなみに届いてからも必要な部品がなかったりひと悶着あって大変だったので、次はしっかり見て準備してから買おうと心に誓った……。

 

自分にとって必要な物がある、精神的な安定や落ち着きに大きくかかわるんだなと実感した。よかったなと思うのは、自分にとって最低限の必要、不必要が明確になったこと。より少なく、されど心豊かに生活するという気持ちでやっていく。